
よう!お前ら!
ビットコイン大好きなラ₿ットだ!
BitMEX(ビットメックス)には、時間軸に着目して相場を予測する一目均衡表が用意されています。
一目均衡表は構成要素の線が多く理解するのが少し難しいテクニカル分析になります。
今回は一目均衡表の使い方、使いこなすためのポイントなどを丁寧に解説しました。
BitMEXで一目均衡表を表示させる方法や設定方法も合わせてご紹介します。
BitMEX(ビットメックス)で一目均衡表を使いこなそう!
一目均衡表とは
一目均衡表は、新聞社の商況部長を務めていた細田悟一氏が長年の歳月を書けて1936年に発表した純国産のテクニカル分析です。海外でも有名なテクニカル分析である一目均衡表は細田氏のペンネームである『一目山人』が名前の由来となっており、海外では『Ichimoku』として知られています。
元は株式投資に使われていた一目均衡表ですが、現在では海外為替取引やビットコインなどの投資などにも使われており、世界中のトレーダーに広く使われる有名なテクニカル分析です。
一目均衡表では、『相場は買い手と売り手の均衡が崩れた際に大きく変動するため、買いと売りのどちらが優勢なのかを知れればよい』というものだと考えられています。相場は買い手と売り手によって価格が決まりますが、買い手と売り手のパワーバランスが崩れることで相場は大きく動くことがあります。これは株式相場だけではなく、ビットコインの相場でも通じる点なのでBitMEXで一目均衡表を使うユーザーは多いです。
一目均衡表の特徴としては、買い手と売り手が注目する『価格』だけではなく価格の変化や相場の転換が起こると推測できる『時間』も重視しています。BitMEXでは一目均衡表以外にも多くのテクニカル分析がありますが、これらは基本的にチャートの縦軸である『価格』を重視しています。
一目均衡表では横軸である『時間』にも着目しているため、『相場がどれくらい変化するのか』ではなく『相場がいつ変化するのか』という売買のタイミングを示唆してくれるというのが最大の特徴となっています。
一目均衡表の構成要素・見方
一目均衡表は『基準線』『転換線』『先行スパン1』『先行スパン2』『遅行スパン』という5つのラインから形成されています。
一目均衡表は構成要素が多いですが、ひとつひとつ理解していけば『なんだそいうことなのか』と納得できます。
各構成要素についてご説明します。
基準線(Base Line)
上記の画像はビットコインのチャート(日足)と一目均衡表になります。茶色い線が基準線(Base Line)です。
基準線は過去26日間の最高値と最安値の中心値を結んだもので、中期的な相場の方向性を示すものです。
基準線は次の計算式で求めることができます。
過去26日間の最高値 + 過去26日間の最安値 ÷ 2
基準線が上向きだと相場全体が上昇傾向、下向きだと相場全体が下降傾向にあると考えられます。
また基準線が平行もしくは、チャートが基準線を何度もまたいでいるときはレンジ相場と判断できます。
転換線(Conversion Line)
上記の画像はビットコインのチャート(日足)と一目均衡表になります。水色の線が転換線(Conversion Line)です。
転換線は過去9日間の最高値と最安値の中心値を結んだもので、基準線よりも短期的な相場の方向性を示しています。
転換線は次の計算式で求めることができます。
過去9日間の最高値 + 過去9日間の最安値 ÷ 2
転換線の見方も基準線と同様、上向きでは相場全体が上昇傾向、下向きでは相場全体が下降傾向にあると考えられます。
また基準線が平行もしくは、チャートが基準線を何度もまたいでいるときはレンジ相場と判断できます。
先行スパン1, 2(Lead 1, 2)
上記の画像はビットコインのチャート(日足)と一目均衡表になります。
緑色の線が先行スパン1(Lead 1)、赤色の線が先行スパン2(Lead 2)です。
先行スパン1は基準線と転換線の中心値を26日先に先行させて表示したものです。
一方の先行スパン2は過去52日分の最高値と最安値の中心値を26日先に先行させたものです。
先行スパン1および先行スパン2はそれぞれ次の計算式で求めることができます。
先行スパン1:
基準線 + 転換線 ÷ 2を26日後に表示する
先行スパン2:
過去52日間の最高値 + 過去52日間の最安値 ÷ 2を26日後に表示する
なお、先行スパン1, 2に囲まれた領域を雲と呼びます。
一目均衡表ではこの雲が他のテクニカル分析とは違う特徴になっています。
雲(Cloud)
上記の画像はビットコインのチャート(日足)と一目均衡表になります。薄緑色の部分が雲(Cloud)です。
雲(抵抗帯雲)は先行スパン1, 2に囲まれた領域の呼び名になります。
雲はサポートもしくはレジスタン領域であり、ビットコインの価格が雲を上抜け・下抜けすることでトレンドが転換します。
ビットコインと雲の関係性は下記の通りです。
1. ビットコインが雲を上に抜けてくる
→ 上昇トレンドに転換
2. ビットコインが雲の下へ抜ける
→ 下落トレンドに転換
3. ビットコインが雲の中にいる
→ レンジ相場
もしビットコインが雲を上に抜けていけば上昇傾向となり、ビットコインが雲を下に抜けていけば下降傾向になります。
ビットコインが雲の中にあれば方向性がはっきりしていないレンジ相場と判断できます。
遅行スパン(Lagging Span)
上記の画像はビットコインのチャート(日足)と一目均衡表になります。緑色の線が遅行スパン(Lagging Span)です。
遅行スパンは当日の終値を26日前にさかのぼって表示したものです。
遅行スパンは名前の通り、遅れるまたは後を追うように過去の値動きを表示するユニークな指標です。
遅行スパンは、遅行スパンとビットコインの価格の位置関係から相場の方向性を判断することができます。
遅行スパンがビットコインより上にあれば上昇相場、遅行スパンがビットコインより下にあれば下降相場と判断できます。
遅行スパンの動きを利用すると今後の価格推移がどのようになるか予想しやすくなります。
一目均衡表のメリット・デメリット
相場全体の流れと転換期が分かる
使いこなすまでに時間が掛かる
一目均衡表は買い手と売り手の均衡に基づいており、均衡が崩れると市場の流れは同じ方向に続いていくという考え方で市場を分析します。相場の相場全体の流れ、相場のトレンドが転換するタイミングを分かりやすく判断できます。
しかし、一目均衡表は構成要素が複雑であり他のテクニカル分析と比べた場合にどうしても理解するのに時間が掛かってしまうのが欠点と言えます。
一目均衡表の構成要素を初心者の方向けに紹介すると下記のようになります。
基準線と転換線:現在の相場の分析
先行スパン1, 2:今後の相場について分析
遅行スパン:過去と事象を現在と比較して分析
一目均衡表の基準線と転換線は現在の時間軸に属しているため現在の相場を分析するのに使います。
先行スパン1, 2は未来の時間軸に属しているため今後の相場など未来の相場を分析するのに使います。
遅行スパンは過去の時間軸に属しているため過去の出来事が現在の相場にどのような影響を与えているのかなど、過去と現在の相場を分析するのに使います。
このように一目均衡表は過去、現在、未来の相場が指標として現れる特徴があります。
一目均衡表を理解するコツとしては、まず最初に移動平均線などの基礎的なテクニカル分析を理解した後で使う事をオススメします。
一目均衡表は移動平均線を理解していると構成要素がどのような機能をするのか分かりやすいです。基準線は中長期線、転換線は短期線などのように考えることができます。
BitMEXで一目均衡表の設定方法
BitMEXでチャート画面に一目均衡表を設定する方法をご紹介します。
なお、BitMEXのチャート画面はやや小さい為、チャートの画面のみを別ウィンドウで開くのがオススメです。
別ウィンドウでチャート画面のみ開いた方がローソク足なども見やすいので今回の説明では全部別ウィンドウで開いている状態でご説明をします。
1. 別ウィンドウ用のアイコンをクリック
2. インジケーターボタンをクリック
3. 検索欄に『Ichimoku Cloud』と入力して『Ichimoku Cloud』をクリック
1. 別ウィンドウ用のアイコンをクリック
2. インジケーターボタンをクリック
3. 検索欄に『Ichimoku Cloud』と入力して『Ichimoku Cloud』をクリック
一目均衡表の設定・スタイルの変更
一目均衡表の線や雲の色などは変更が可能です。
また、初期設定の数値を使うことが推奨されていますが、各構成要素の設定変更もできます。
1. Ichimokuをクリック
2. Formatをクリック
3. Inputsで設定を変更
4. Styleで線の太さを変更
1. Ichimokuをクリック
2. Formatをクリック
3. Inputsで設定を変更
Inputsでは一目均衡表の各数値の変更ができます。
Conversion Line Periods:転換線の期間
Base Line Periods:基準線の期間
Lagging Span 2 Periods:先行スパン2の期間
4. Styleで線の太さを変更
Styleでは線の太さ(Line)やカラーリングなどを変更可能できます。
自身の好みに合わせましょう。
Conversion Line:転換線
Base Line:基準線
Lagging Span:遅行スパン
Lead 1:先行スパン1
Lead 2:先行スパン2
Plots Background:雲
一目均衡表の設定の保存
インジケーターの設定はBitMEXをログアウトすると初期設定に戻ってしまいます。
そのため、もし一目均衡表の設定を次回以降も使いたい場合はFormatから『Save as default』をクリックします。
これでデフォルト設定を現在の設定に保存して次回以降も設定が維持されます。
一目均衡表の削除
一目均衡表を削除したい場合は、『Ichimoku』をクリックして『Remove』を選択すると一目均衡表は削除されます。
もし非表示にしたい場合は『Hide』を選択すると非表示設定になります。
一目均衡表を使いこなすためのポイント
一目均衡表の基本的な説明はしましたので、実際にビットコインの売買でどのように使うのか説明します。
一目均衡表を使いこなすには各構成要素の位置関係に着目する必要があり、使いこなすポイントは下記の通りです。
転換線と基準線
雲と価格
遅行スパンと価格
雲の厚み(抵抗帯の強弱)
三役好転・三役逆転
一目均衡表は構成要素が複雑ですので各ポイントと実例をご紹介します。
転換線と基準線
転換線は基準線の期間を短くした過去9日の最高値と最安値の平均値を表す線です。
転換線と基準線を使うことで相場の方向性を判断できます。
具体的には、転換線が基準線の上にあるか下にあるかでトレンドの傾向を把握します。
転換線が基準線より上にある→上昇トレンド
転換線が基準線より下にある→下落トレンド
転換線と基準線の実例:2019年4月~9月 ビットコイン チャート(日足)
下記は2019年4月~9月ビットコインのチャート(日足)と一目均衡表(転換線, 基準線, 雲)になります。

2019年4月~9月 ビットコインのチャート(日足)
茶色い線が基準線、水色の線が転換線になります。
上記のビットコインのチャートだと、前半部分は転換線が基準線より上にあるので上昇トレンドと判断できます。
只、上昇トレンド中に何度か転換線と基準線が接近しています。このように接近している時は他のテクニカル分析も参考にしながらトレンドの確認を何度かしましょう。
チャートの後半では転換線と基準線が交差(デッドクロス)して下落トレンドがはじまっています。
一目均衡表の転換線と基準線はこのように『転換線は基準線より上にあるのか』『転換線と基準線が交差していないか』などを確認しながら相場のトレンドを把握します。
雲と価格
先行スパン1と先行スパン2に囲まれた領域を『雲』または『抵抗帯雲』と言います。
雲は相場の上値抵抗線(レジスタンスライン)や下値支持線(サポートライン)に相当しており、雲とビットコインの価格から相場が上昇トレンドなのか下落トレンドなのか判断ができます。
サポートライン(支持線, 下値支持線)は、過去のデータから求めれられたトレーダーが心理的に意識する下値を言います。
サポートラインは上昇トレンドが継続している時に機能し、価格がサポートラインに近づくと『サポートラインが近い(=価格が安い)から買おう』と考えるトレーダーによって反発が起きやすいです。
サポートラインに何度も接触したり、急激が下落などでサポートラインを割り込むと下落トレンドがはじまります。
レジスタンスライン(抵抗線, 上値抵抗線)は、過去のデータから求められたトレーダーが心理的に意識する上値を言います。
今回の場合だと中長期移動平均線や長期移動平均線がレジスタンスラインとして意識される上値になります。
レジスタンスラインは下落トレンドが継続している時に機能し、価格がレジスタンスラインに近づくと『レジスタンスラインが近い(=価格が高い)から売ろう』と考えるトレーダーによって反発が起きやすいです。
レジスタンスラインに何度も接触したり、急激な上昇などでレジスタンスラインを超えると上昇トレンドがはじまります。
サポートライン・レジスタンスラインの基礎的な知識、ビットコインを実例にした使い方などについては下記の移動平均線の記事を参考にして下さい。

雲はサポートライン・レジスタンスラインのように機能するので、雲とビットコインの価格を見ることで現在の相場が上昇傾向なのか下落傾向なのか判断ができます。
ビットコインの価格が雲を上に抜けていけば上昇トレンドとなり、ビットコインが雲を下に抜けていけば下降トレンドになります。
ビットコインが雲の中にあれば方向性がはっきりしていないレンジ相場と判断できます。
雲と価格の実例:2017年10月~2018年3月 ビットコイン チャート(日足)
下記は2017年10月~2018年3月ビットコインのチャート(日足)と一目均衡表(先行スパン1と2, 雲)になります。

2017年10月~2018年3月ビットコイン チャート(日足)
ビットコインの価格はライン(黒線)で表示しています。
雲は緑雲、赤雲の二種類がありますが、緑雲を下抜けすると下落トレンドがはじまり、赤雲を上抜けすると上昇トレンドがはじまりと示唆できます。
実際に上記のチャート画像でも、緑色の雲に突入してからビットコイン(黒線)が緑雲を下抜けをすると本格的な下落トレンドがはじまっています。
このように雲とビットコインの価格を見る事で相場のトレンドの判断ができます。

雲を見ながらトレンドを確認するのは簡単だ!
最初は雲の使い方に慣れるといいぞ!
遅行スパンと価格
一目均衡表を考案した細田氏は、一目均衡表の中でも遅行スパンが最も重要だと言っています。
遅行スパンは過去の値動きと現在のビットコインの価格を見ながら、相場の転換点を見つけるために役立ちます。
遅行スパンがビットコインを上回ると上昇トレンドへの転換を示唆しており、遅行スパンがビットコインを下回ると下落トレンドへの転換を示唆しています。
遅行スパンがビットコインの価格より上にある:上昇トレンド
遅行スパンがビットコインの価格より下にある:下落トレンド
遅行スパンと価格を見ることで相場の転換を見極められますがダマシも存在しており、遅行スパンが雲の中にある場合はダマシである場合が多くなります。
遅行スパンと価格の実例:2018年8月~2019年9月 ビットコイン チャート(日足)
下記は2018年8月~2019年9月ビットコインのチャート(日足)と一目均衡表(遅行スパン, 雲)になります。

2018年8月~2019年9月 ビットコイン チャート(日足)
ビットコインの価格はライン(黒線)で表示しています。緑色の線が遅行スパンになります。
遅行スパンとビットコインの価格を見ると、チャートの前半部分では遅行スパンより上にビットコインの価格があるので下落トレンドが続いていることが分かります。
赤丸で囲った部分は何度も遅行スパンとビットコインが交差しており、トレンドの転換が近い事が分かります。
その後、遅行スパンより下にビットコインの価格が来るようになり上昇トレンドが開始しています。
雲の厚み(抵抗帯の強弱)
雲の厚さはレジスタンスラインやサポートラインの強さを表しており、4時間足や6時間足などのチャートで厚い雲を上抜け・下抜けした場合は相場が大きく動くことがあります。
ローソク足が雲に近づく時、雲の厚さが大きいと反発しやすく、逆に雲の厚さが小さいほど反発しにくくなります。
例えば価格が下降しても分厚い雲が下にあれば反発して再び価格が上昇することが予想できます。
逆に雲が薄ければ、雲を突破して価格が推移する可能性もあります。
上記の画像のチャートで言うと、赤雲はとても分厚くこの雲を上抜けするのは難しいです。もし上抜けすると大きく価格が上昇することが期待出来ますが、大きな反発が予想できます。
もし分厚い雲を突破するほどの勢いがあれば、転換線が基準線を上抜けしたり他の指標からもヒントを得られます。
分厚い雲の上抜け・下抜けはチャンスと考えられるので、雲の厚さには注目しておきましょう。
三役好転・三役逆転
三役好転・三役逆転とは、基準線と転換線の位置関係、遅効スパンとビットコインの関係、そして雲とビットコインの関係を重視する分析方法となっています。
三役好転とは、『転換線が基準値より上』『遅行スパンが価格より上』『価格が雲より上』この3つの条件を満たした状態を三役好転と呼びます。
三役好転は相場の強い上昇、力強い買いのサインを示唆しています。
転換線が基準線より上
遅行スパンが価格より上
価格が雲より上
三役逆転とは、『転換線が基準値より下』『遅行スパンが価格より下』『価格が雲より下』この3つの条件を満たした状態を三役逆転と呼びます。
三役逆転は相場の下落が強く、売りが優勢であるサインを示唆しています。
転換線が基準線より下
遅行スパンが価格より下
価格が雲より下
三役好転・三役逆転は3つの条件を満たす必要があるので、条件を満たす例は少ないです。
そのため、3つの条件のうち2つの条件を満たした場合にトレンドが転換する可能性があると判断することもあります。
三役好転の実例:2018年12月~2019年4月 ビットコイン チャート(12時間足)
下記は三役好転の実例で2018年12月~2019年4月ビットコインのチャート(12時間足)と一目均衡表になります。

2018年12月~2019年4月 ビットコイン チャート(12時間足)
茶色が基準線、水色が転換線、緑色が遅行スパンです。価格はローソク足で表示しています。
このチャートの当時はビットコインが大幅下落してレンジ相場が続いてた頃になります。
まず最初に遅行スパンがビットコインの価格を上抜けして好転しています。
三役好転・三役逆転を見極めるポイントとして、三役好転を同時に満たすことは稀なのでこのように一つ一つ条件を確認しながら見ていきましょう。
遅行スパンが好転した後、ローソク足が雲を上抜けして三役好転の2つの条件を満たしました。
チャートだとやや見づらいですが、ローソク足が雲を上抜けしたタイミングで転換線が基準線を上回ってもいますので、このタイミングで三役好転をしているとも考えられます。
明確な三役好転はチャートの終わりにある大幅な価格上昇したタイミングです。
ここからしばらく上昇トレンドが続くシナリオを考えて行くといいです。
このように一目均衡表の三役好転の条件を一つ一つ満たしているか確認しながら、上昇トレンドを示唆するヒントをチャートから探しましょう。
三役逆転の実例:2018年6月~2018年8月ビットコイン チャート(12時間足)
下記は三役逆転の実例で2018年6月~2018年8月ビットコインのチャート(12時間足)と一目均衡表になります。
なお、チャートを見てると最初の方で三役好転もしていますので解説します。

2018年6月~2018年8月ビットコイン チャート(12時間足)
茶色が基準線、水色が転換線、緑色が遅行スパンです。価格はローソク足で表示しています。
2018年6月はちょうどビットコインの底値に近く、7月頃に上昇トレンドに転換しました。
しかし、上昇トレンドが長くは続かずに下落トレンドが継続することになりました。
チャートの前半で大きな下落がありますが、ここから遅行スパンが好転します。
遅行スパンの好転だけでは、まだトレンドの転換と言えず下落トレンドの継続と考えられますが、その後に転換線も好転します。
これで三役好転の2つの条件を満たしました。その後、ローソク足が雲を上抜けすることで三役好転となります。
三役好転後にビットコインは大きく価格が上昇して行きますが、すぐに遅行スパンが逆転します。
まだ遅行スパンの逆転だけでは上昇トレンドが終わるとは考えられませんが、その後に転換線も逆転します。
三役逆転の2つの条件を満たし、相場としては上昇トレンドが終わる可能性が高まってきます。
その後、ローソク足が雲を下抜けすることで三役逆転となり、上昇トレンドは長く続かずに下落トレンドへ転換しました。
このように三役好転後に上昇トレンドが続くと考えて買いのポジションを持って楽観視しているのは危険です。
チャートを見ながら上昇トレンドが続くのか確認をしたり、下落トレンドへの転換となるヒントを探しておきましょう。
雲のねじれに注意しよう
一目均衡表では先行スパンが逆転して作られる『雲のねじれ』と呼ばれる現象があります。
雲のねじれが起きる時、雲の厚さが一時的に薄くなり、雲の位置も変化します。
雲のねじれが発生する時は予期せぬ値動きをする場合があるため注意が必要です。
上記の黒丸の部分が雲のねじれになります。
雲のねじれが発生する前後でトレンドが変化したり、動きが急に変化する場合があります。
雲と先行スパンはローソク足より先にチャート上に描画されますので、もし雲のねじれを見つけたら注目しておきましょう。
他のテクニカル分析の活用もしよう!
BitMEXでは一目均衡表以外にも豊富なテクニカル分析が用意されています。
『一目均衡表を使うのはまだちょっと早かったな』と思ったトレーダーの方は、移動平均線やRSIなどのテクニカル分析を活用するのがオススメです。
使いやすいテクニカル分析を学び、ステアップアップしながら相場の分析について経験を積みましょう。
BitMEXで使えるテクニカル分析については『BitMEXでテクニカル分析を使ってみよう!』で詳しくご紹介しています。
代表的なテクニカル分析と使い方をご紹介していますのでぜひご参考にして下さい。

まとめ
BitMEXで一目均衡表を使う方法や設定についてご紹介しました。
一目均衡表は初心者トレーダーが使うには少し時間が掛かるテクニカル分析ですが、実際に使ってみて慣れるのが大切です。
一目均衡表を使いこなすには3つのポイントをおさえておきましょう。
一目均衡表の5本の線がそれぞれ何を表しているのかを覚える
BitMEXでの一目均衡表の設定方法を覚える
一目均衡表から売買のタイミングを判断できるようにする
以上の3点を特に意識して一目均衡表を使うことをおすすめします。
慣れてきたら三役好転・三役逆転を見つけたりする判断できるように経験を積みましょう。
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