
よう!お前ら!
ビットコイン大好きなラ₿ットだ!
BitMEX(ビットメックス)では10種類のフィボナッチツールが用意されています。
フィボナッチツールを利用することで、ビットコインの価格変化を予想することができます。
今回は10種類のフィボナッチツールの使い方や設定方法などをご紹介します。
BitMEX(ビットメックス) 10種類のフィボナッチ(Fib)ツールの使い方・設定について
- フィボナッチとは
- フィボナッチ数列とフィボナッチ比率
- BitMEXで使える10種類のフィボナッチツール
- BitMEXでフィボナッチツールの設定方法
- 各種フィボナッチツールの使い方
- フィボナッチ拡張ベースのトレンド(Trend-Based Fib Extension)
- フィボナッチ・スピード抵抗ファン(Fib Speed Resistance Fan)
- フィボナッチ・タイムゾーン(Fib Time Zone)
- フィボナッチ時間ベースのトレンド(Trend-Based Fib Time)
- フィボナッチ・円(Fib Circles)
- フィボナッチ・スパイラル(Fib Spiral)
- フィボナッチ・スピード抵抗円(Fib Speed Resistance Arcs)
- フィボナッチ・ウェッジ(Fib Wedge)
- フィボナッチ・チャネル(Fib Channel)
- 他のテクニカル分析との併用を忘れずに!
- まとめ
フィボナッチとは
名称 | フィボナッチ |
考案者 | レオナルド・フィボナッチ |
分類 | トレンド系指標 |
フィボナッチとは、イタリアの数学者レオナルド・フィボナッチにちなんで名付けられました。
株式市場などの伝統的な市場ではフィボナッチ数列やフィボナッチ比率を活用することが普及しています。
仮想通貨でもフィボナッチを利用したエントリーポイントの見極め方法を使うトレーダーが存在しています。
そのため、BitMEXなどの取引所でフィボナッチツールを利用するユーザーは多いです。
なぜフィボナッチは株式相場や仮想通貨で活用されるのか?
なぜフィボナッチが活用されるかと言うと、相場の上昇や下落の動きに関係しています。
トレンド相場では勢いよく急騰や急落がありますが、押し目や戻りを作りながら繰り返して動きます。
フィボナッチは押し目や戻りの価格判断や売買のタイミングを見極めるために利用します。
フィボナッチの活用方法について紹介する前に、まずはフィボナッチ数列とフィボナッチ数列についての基礎知識をご紹介します。
フィボナッチ数列とフィボナッチ比率
フィボナッチ数列とは、『前の2つの数を加えると次の数になるという性質を持つ数列』のことです。
フィボナッチ数列はイタリア生まれの数学者であるフィボナッチが発見した数列となっており、現在では幅広い分野でフィボナッチ数列が用いられています。
『前の2つの数を加えると次の数になる』というのは具体的に次のような数列のことです。
0, 1, 1, 2, 3, 5, 8, 13, 21, 34, 55, 89, 144, 233, 377, 610…
上の場合ですと、前の2つの数は0と1になっており、その2つの数の和1(=0+1)が次の数になっています。
その後も、2(=1+1),3(=1+2),5(=2+3),8(=3+5)…のように数字が続いていきます。これがフィボナッチ数列です。
フィボナッチ数列には最初を除くあらゆる数列に比率が存在します。
これらの比率をフィボナッチ比率と呼び、代表的な3つの重要な比率があります。
0.618(61.8%)
0.382(38.2%)
0.236(23.6%)
これら3つのフィボナッチ比率『0.618』『0.382』『0.236』はトレーダーに意識される数値として機能しており、押し目や反転のポイントとして機能します。
このフィボナッチ比率を使って価格予想するのが一般的なフィボナッチを使ったトレード方法となります。
フィボナッチ比率はビットコインでも使える
フィボナッチ比率は人間が自然と求めてしまうとされる比率であり、世の中にある人間が作り出したものにはフィボナッチ比率が多く利用されています。
ビットコインの相場を表すチャートも投資家の心理が大きく影響して反映したものとなっているため、フィボナッチ比率がビットコインの価格に影響することがあります。
フィボナッチ比率をツールとして使うことにより、幅広い相場でのビットコインの価格変化の予想をより正確に行うことができます。
下記の画像はフィボナッチツールでも代表的なフィボナッチ・リトレースメントになります。
BitMEXで使える10種類のフィボナッチツール
BitMEXではTradingViewというチャートツールを利用しており、便利なトレードツールが豊富に用意されています。
BitMEXで使えるフィボナッチツールは10種類用意されています。
1. フィボナッチ・リトレースメント(Fib Retracement)
2. フィボナッチ拡張ベースのトレンド(Trend-Based Fib Extension)
3. フィボナッチ・スピード抵抗ファン(Fib Speed Resistance Fan)
4. フィボナッチ・タイムゾーン(Fib Time Zone)
5. フィボナッチ時間ベースのトレンド(Trend-Based Fib Time)
6. フィボナッチ・円(Fib Circles)
7. フィボナッチ・スパイラル(Fib Spiral)
8. フィボナッチ・スピード抵抗円(Fib Speed Resistance Arcs)
9. フィボナッチ・ウェッジ(Fib Wedge)
10. フィボナッチ・チャネル(Fib Channel)
これら10種類のフィボナッチツールをすべて使いこなす必要はありません。
ラ₿ットも主にフィボナッチ・リトレースメントぐらいしか使っていません。
只、各フィボナッチツールの使い方を覚えておいて損はないです。
それぞれがどのようなツールか、どのように使うのかを紹介するので、自分に合ったフィボナッチツールを探してみましょう。
最初に使うならフィボナッチ・リトレースメントがおすすめ
ビットコインや株価などの相場は上下の変動を繰り返しながら上昇したり下落します。
上昇傾向にある価格の動きがあるラインを境にして一旦止まり少し戻って下降したり、逆に下降傾向にある価格の動きがあるラインを境にして一旦止まり少し戻って上昇します。
この価格が戻るラインを考える時にフィボナッチ・リトレースメントを使います。
引き返すラインを把握することは決済のタイミングを判断するのが容易になることに繋がるためトレードの勝率をあげやすくすることが可能になります。
チャート上の直近の最高値と直近の最安値を選択することで自動的にフィボナッチ比率を計算しチャート上にラインとして表示してくれます。

リトレースメントは使い方が簡単なので初心者にオススメだ
BitMEXでフィボナッチツールの設定方法
BitMEXのチャート画面にフィボナッチツールを表示させる手順をご紹介します。
今回はフィボナッチ・リトレースメントを例にご紹介します。
なお、BitMEXのチャート画面はやや小さい為、チャートの画面のみを別ウィンドウで開くのがオススメです。
別ウィンドウでチャート画面のみ開いた方がローソク足なども見やすいので今回の説明では全部別ウィンドウで開いている状態でご説明をします。
1. 別ウィンドウ用のアイコンをクリック
2. チャート画面の左側の『Pitchfork』と書いてあるフォークのマークをクリック
3. フォークのマークのすぐ右側の『▶』マークをクリック
4. Fib Retracementをクリック
5. マーク部分がFib Retracementのマークに変更されます
1. 別ウィンドウ用のアイコンをクリック
2. チャート画面の左側の『Pitchfork』と書いてあるフォークのマークをクリック
3. フォークのマークのすぐ右側の『▶』マークをクリック
4. Fib Retracementをクリック
5. マーク部分がFib Retracementのマークに変更されます
6. チャート上の直近の最安値をクリック
7. チャート上の直近の最高値をクリック
フィボナッチツールの引き方について
ローソク足を元にフィボナッチ・リトレースメントを使いますが、ローソク足の実体を使うかヒゲを使うかよく悩むことになると思います。
よくある悩みなのですが、ローソク足の実体で引いたり、ヒゲで引いたりしてみたりしてどちらが機能しているかで判断しましょう。
『0.618』『0.382』などの重要な節目で反発したり大きく下落をしている場合は機能していると言えます。
例えば上記のフィボナッチ・リトレースメントではローソク足の実体を元に引いてますが、ヒゲで使うよりも実体で使った方が機能していると判断しました。
フィボナッチツールの設定・スタイルの変更
各種フィボナッチツールはカラーリングなどの設定変更ができます。
1. フィボナッチツールをクリックするとメニューバーが表示されます
2. Styleでカラーリングを変更
1. フィボナッチツールをクリックするとメニューバーが表示されます
歯車のマークを選択すると設定を変更できます
2. Styleでカラーリングを変更
Styleでは線の太さやカラーリングを変更できます。
フィボナッチツールの削除
チャート上に表示したフィボナッチツールを削除したいときは、フィボナッチツールの右上にあるメニューバーのゴミ箱のマークを選択すると削除することができます。
各種フィボナッチツールの使い方
例としてフィボナッチ・リトレースメントの使い方をご紹介しましたが、他のフィボナッチツールも使い方はほとんど同じです。
各種フィボナッチツールの使い方をご紹介します。
フィボナッチ拡張ベースのトレンド(Trend-Based Fib Extension)
フィボナッチ拡張ベースのトレンド(Trend-Based Fib Extension)は、売買のタイミングを予測するのに使用されるフィボナッチツールです。
今後訪れるであろうトレンドがどの程度の期間継続するのかを把握するために使われます。
フィボナッチ拡張ベースのトレンドの使い方
1. チャート画面の左側の『Pitchfork』と書いてあるフォークのマークをクリック
2. フォークのマークのすぐ右側の『▶』マークをクリック
3. Trend-Based Fib Extensionをクリック
4. チャート上に基準としたい安値(A)と高値(B)、そして付近にある戻り値または押し値(C)をクリック



クリックするとトレンドがどこまで続くかを予測するラインがフィボナッチ比率をもとにして描かれます。

フィボナッチ・スピード抵抗ファン(Fib Speed Resistance Fan)
フィボナッチ・スピード抵抗ファンは、フィボナッチ比率を応用しているフィボナッチリトレースメントに時間軸を取り入れたフィボナッチツールです。
『Fan』とは『扇型』という意味の英単語であり、フィボナッチ・スピード抵抗ファンによって表示されるラインは扇型をしています。
フィボナッチ・スピード抵抗ファンの引き方
1. チャート画面の左側の『Pitchfork』と書いてあるフォークのマークをクリック
2. フォークのマークのすぐ右側の『▶』マークをクリック
3. Fib Speed Resistance Fanをクリック
4. チャート上の直近の最安値(A)と最高値(B)をクリック



あとは自動的にフィボナッチ比率を計算しチャート上にラインとして表示してくれます。

フィボナッチ・スピード抵抗ファンで表示されるラインは傾きを持っており、形状は扇型となります。
フィボナッチ・タイムゾーン(Fib Time Zone)
フィボナッチ・タイムゾーンは時間軸に焦点を置き、どのタイミングでビットコインの価格が天井や底値を探る動きをするのかフィボナッチを利用して予測するツールです。
フィボナッチ・リトレースメントとフィボナッチ・タイムゾーンを併用するとより精度の高い予測をすることができます。
フィボナッチ・タイムゾーンの引き方
1. チャート画面の左側の『Pitchfork』と書いてあるフォークのマークをクリック
2. フォークのマークのすぐ右側の『▶』マークをクリック
3. Fib Time Zoneをクリック
4. 安値と高値の間隔が最も大きくなっているA点とB点の2点をクリック



4. 安値と高値の間隔が最も大きくなっているA点とB点の2点をクリック
A点とB点は底値または天井となっている部分をクリックしましょう。

フィボナッチ時間ベースのトレンド(Trend-Based Fib Time)
フィボナッチ時間ベースのトレンドは、フィボナッチ拡張ベースのトレンドの時間軸版であるフィボナッチツールとなっています。
フィボナッチ時間ベースのトレンドの引き方
1. チャート画面の左側の『Pitchfork』と書いてあるフォークのマークをクリック
2. フォークのマークのすぐ右側の『▶』マークをクリック
3. Trend-Based Fib Timeをクリック
4. チャート上に基準としたい安値(A)と高値(B)、そして付近にある戻り値または押し値(C)をクリック




フィボナッチ・円(Fib Circles)

フィボナッチ・円の引き方
1. チャート画面の左側の『Pitchfork』と書いてあるフォークのマークをクリック
2. フォークのマークのすぐ右側の『▶』マークをクリック
3. Fib Circlesをクリック
4. 任意の安値(A)と高値(B)をクリック



その2点の中点を中心にフィボナッチ比率を使った円が描画されます。

フィボナッチ・スパイラル(Fib Spiral)

フィボナッチ・スパイラルの引き方
1. チャート画面の左側の『Pitchfork』と書いてあるフォークのマークをクリック
2. フォークのマークのすぐ右側の『▶』マークをクリック
3. Fib Spiralをクリック
4.任意の安値(A)と高値(B)をクリック


3. Fib Spiralをクリック

一方を中心として他方の点を通るような螺旋状のラインが描画されます。

フィボナッチ・スピード抵抗円(Fib Speed Resistance Arcs)

フィボナッチ・スピード抵抗円の引き方
1. チャート画面の左側の『Pitchfork』と書いてあるフォークのマークをクリック
2. フォークのマークのすぐ右側の『▶』マークをクリック
3. Fib Speed Resistance Arcsをクリック
4. 直近の最安値(A)と直近の最高値(B)をクリック



最初にクリックした点を中心とした円弧を描くことができます。

フィボナッチ・ウェッジ(Fib Wedge)

フィボナッチ・ウェッジの引き方
1. チャート画面の左側の『Pitchfork』と書いてあるフォークのマークをクリック
2. フォークのマークのすぐ右側の『▶』マークをクリック
3. Fib Wedgeをクリック
4. 直近の最安値(A)と直近の最高値(B)そして任意の1点(C)の合計3点をクリック



くさび形のフィボナッチラインが描画されます。

フィボナッチ・チャネル(Fib Channel)

フィボナッチ・チャネルの引き方
1. チャート画面の左側の『Pitchfork』と書いてあるフォークのマークをクリック
2. フォークのマークのすぐ右側の『▶』マークをクリック
3. Fib Channelをクリック
4. 任意の2点の安値(A, B)とその間の高値(C)、または任意の2点の高値とその間の安値の合計3点をクリック



3点をクリックするとフィボナッチ・チャネルが描画されます。

他のテクニカル分析との併用を忘れずに!
フィボナッチツールはエントリーポイントを見極める上で参考になるツールです。
ただ、フィボナッチツールはあくまでもトレードの参考になるだけでフィボナッチツール通りに上手く値動きするとは限りません。
必ず反転を見抜けるわけではないのでフィボナッチツールの精度を過信しすぎるのではなく、あくまでも1つの判断材料として使用する意識が必要です。
仮想通貨の市場を分析する上では、フィボナッチツール以外のテクニカル分析なども活用して、違う角度からの市場分析も重要となります。
他の複数のツールやテクニカル分析と併用することで、お互いの欠点を補うことができ、より正確な予想をすることができます。
BitMEXで使えるテクニカル分析については『BitMEXでテクニカル分析を使ってみよう!』で詳しくご紹介しています。
代表的なテクニカル分析と使い方をご紹介していますのでぜひご参考にして下さい。

まとめ
BitMEXのフィボナッチツールの概要、使用方法、設定方法や注意点をご紹介しました。
BitMEXには10種類ものフィボナッチツールがあるためそれぞれの使い方や設定方法また注意点など覚えることが多くて、初心者のトレーダーの方だと最初は戸惑うかもしれません。そのため、初心者のトレーダーさんは以下の3つのポイントを特に意識して使用してみてください。
フィボナッチについて理解する
フィボナッチ・リトレースメントを使えるようにする
フィボナッチツールの設定方法を覚える
この3点を特に意識してフィボナッチツールを使用して、なれてきたらほかの9種類のフィボナッチツールにも手を出して自分に合ったツールを選択できるようになることをおすすめします。
最後に、何度も述べましたがフィボナッチツールは他のテクニカル指標と同じように利点もあれば注意点もあります。そのため他のテクニカル指標と併用して総合的に判断することが何よりも大切となっていきます。全ての場面で万能なテクニカル指標はないことを覚えておきましょう。
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