
よう!お前ら!
ビットコイン大好きなラ₿ットだ!
BitMEX(ビットメックス)では『TradingView』という高性能なチャートツールを使っています。
はじめてTradeing Viewを触るユーザーは豊富な機能に困惑してしまうかも知れませんが、使い倒す事が出来れば鋭い視点でチャートの分析が可能になります。
今回はBitMEXのチャートの使い方・インジケーターと基本的なテクニカル分析についてご説明します。
BitMEXでチャート・インジケーター・テクニカル分析の使い方
チャートを別ウィンドウで開こう
BitMEXのチャート画面はやや小さい為、チャートの画面のみを別ウィンドウで開くのがオススメです。
別ウィンドウでチャート画面のみ開いた方がローソク足なども見やすいので今回の説明では全部別ウィンドウで開いている状態でご説明をします。
1. 別ウィンドウ用のアイコンをクリックしましょう。
2. クリックするとチャート画面だけが表示されます。
時間足(タイムインターバル)の変更
BitMEXでは時間足(じかんあし)を好きな時間ごとに変更して表示することができます。
短期売買をする人は1時間足や4時間足を使い、スイングなどの中長期売買では6時間足や日足(ひあし)を使うことが多いです。
また、短期売買でもデイトレードメインの人は5分足や15分足を使うこともあります。
時間足を使い分けるのはなぜ?
時間足を使い分けるのは、時間足ごとに価格の上げ下げの幅が違うのが理由になります。
例えば、ビットコインは1日で価格が5%以上動く場合がありますが、1時間毎では価格が1%前後で動く場合もあります。
中長期でトレードする人達は5%前後の価格の動きから利益を求め、短い間でトレードする人達は1%前後の価格の動きから利益を求めていきます。
どのような時間軸でトレードするかで上下する幅が決まります。
4時間足・6時間・日足などでチャートを見る
15分足・1時間足などでチャートを見る
このように自分がどのようなトレードをしたいのかで求める利益が見えてきます。
注意点として『短期間トレードがメインだけど今のポジションがマイナスだから中長期トレードに切り替えよう!』などの現在のポジションの損失を理由にトレードの手法を考え直すのは辞めましょう。
これは損切りができない人がよくする失敗例です。まずは損失の対処をしてからトレードの手法を変えたりしましょう。
あとで思い返せば『あの時損切りしておけば良かった』と思う事が何度も何度もあります。

俺もよく損失して落ち込んでばっかだよ!
トレードで損失と利益は必ず発生する問題です。いかに損失を減らして利益を伸ばすかが重要になります。
時間足の変更方法
それでは実際に日足・1時間足・4時間足・6時間足の変更をご紹介します。変更方法はとても簡単です。
日足で表示する場合
1. チャート画面左上にある『Time interval』ボタンをクリック
2. 新たなウィンドウが表示されるので『1 day』をクリック
1時間足で表示する場合
1. チャート画面左上にある『Time interval』ボタンをクリック
2. 新たなウィンドウが表示されるので『1 hour』をクリック
4時間足で表示する場合
1. チャート画面左上にある『Time interval』ボタンをクリック
2. 新たなウィンドウが表示されるので『4 hour』をクリック
チャートの種類の変更
BitMEXでは赤枠の部分のアイコンをクリックすることでチャートの種類を変更できます。
バーチャート
ローソク足
中空ローソク足
平均足
ライン
エリア
ローソク足を使う場合がほとんどですが、自身の好みに合わせてチャートを変更しましょう。
今回はローソク足とラインについてご紹介します。
ローソク足について
まずはローソク足について説明します。
ローソク足とは仮想通貨だけでなく、株価などといった相場の値動きを時系列に沿って図として表したものです。
特殊な使い方をしない限り、チャートを見る時はほとんどローソク線を利用することになります。
初値と終値
ローソク足の太線部分ですが、その仮想通貨の相場が上がっていればローソク足の底辺が始値、上辺が終値となっています。逆に相場が下がっていればローソク足の底辺が終値、上辺が始値となっています。
高値と安値
ローソク足の一番上が『高値』、一番下が『安値』となっています。
ヒゲ
この棒線部分は『ヒゲ』と呼ばれており、上に伸びているヒゲを『上ヒゲ』、下に伸びているヒゲを『下ヒゲ』と呼ばれています。
下ヒゲが長い場合、買いが強く、今後相場が反転して上昇する可能性を示唆しています。
上ヒゲが長い場合、売りが強く、今後相場が反転して下落する可能性を示唆しています。
また、下ヒゲも上ヒゲも同じぐらいある場合は現在相場が拮抗(きっこう)していると言えます。
ローソク足の表示方法
1. 『Bar’s style』ボタンをクリックします。
2. 新たなウィンドウが表示されるので、『Candles』をクリックすることでロウソク足を使えます。
ラインについて
ラインとは終値を線で繋ぐことでチャートを線で表現したチャートです。
シンプルなチャートで見やすいのが特徴です。
ラインチャートとは
ラインチャートもローソク足と同様に株価などの値動きを表現するために使われます。
ラインチャートは終値だけが書かれたチャートなので、終値のみで分析を行いたい時に使えます。
ラインチャートの表示方法
1. 『Bar’s style』ボタンをクリックします。
2. 新たなウィンドウが表示されるので『Line』をクリックします。
インジケーターの使い方
BitMEXではチャートから相場を分析するために使える『インジケーター』をチャートに追加することができます。
相場の状況を把握する為に使う指標。相場を視覚的に分かりやすくできる。
各種インジケーターは利点と欠点があり、使い分けが必要となる。
BitMEXで使えるインジケーターは80種類ほどあり、好きなインジケーターを使うことができます。
インジケーターを使うには以下のボタンをクリックすることで使うことができます。
ボリンジャーバンド(BB)
移動平均線(SMA)
指数移動平均線(EMA)
MACD(移動平均収束拡散手法)
一目均衡表
RSI(相対力指数)
ボリンジャーバンド(BB)
名称 | ボリンジャーバンド |
別名 | BB |
考案者 | ジョン・A・ボリンジャー |
分類 | トレンド系指標 |
ボリンジャーバンド(Bollinger Bands)は、移動平均線を発展させたテクニカル分析の指標です。
1980年代前半に金融アナリストであるジョン・A・ボリンジャー氏に考案され名前の由来となりました。
移動平均線と標準偏差を組み合わせて、価格の高値や安値などの変動範囲を予測します。
BitMEXでボリンジャーバンドを表示する方法
1. インジケーターボタンをクリックしてください。
2. クリックしたら検索欄に『BB』と入力して『Bollinger Bands』をクリックしてください
ボリンジャーバンドのメリット・デメリット
相場の上振れ下振れを把握できる
ボックス相場に弱い
ボリンジャーバンドについて長々と説明しましたが、ようはボリンジャーバンドはリスクの範囲を表しています。
範囲内を上振れすると買われ過ぎ、範囲内を下振れすると売られ過ぎのシグナルとなります。
ボリンジャーバンドの収束状態が長く続いて、その後価格がバンドを上振れか下振れする場合、トレンド転換の可能性が高くなります。
一方でボリンジャーバンドはボックス相場などの相場がヨコヨコで動く相場に弱いです。
トレンド転換を示唆したような動きをしてもその後思うように動かない事もあります。
テクニカル分析全般に言えますが、一つの指標だけで全てを読み取るほど万能ではないです。
ボリンジャーバンドの欠点を補うためには他のインジケーターと組み合わせるのがオススメです。
ボリンジャーバンドの詳しい使い方は『BitMEX(ビットメックス)でボリンジャーバンドと3つのパターンを使いこなそう!』にてご説明しています。
スクイーズ・エクスパンション・バンドウォークなどボリンジャーバンドを使いこなすコツについてもご紹介しているのでぜひご覧下さい。

移動平均線 (SMA)
名称 | 単純移動平均線 |
別名 | SMA |
考案者 | ジョセフ・E・グランビル |
分類 | トレンド系指標 |
移動平均線とは、一定期間の価格から平均値を計算して、それをなめらかな線でつないだテクニカル分析において使用される指標です。
元々は統計分析で使われていた移動平均線でしたが、金融ライターであるジョセフ・E・グランビル氏によって紹介されたことにより株式相場市場で広く利用されることになりました。今ではビットコインの投資や外国為替相場などでも利用されるポピュラーなテクニカル分析です。
BitMEXで移動平均線を表示する方法
1. インジケーターボタンをクリックしてください。
2. 検索欄に『SMA』と入力して『Smoothed Moving Average』をクリックしてください。
移動平均線のメリット・デメリットと使い方
相場のトレンドを把握しやすい
トレンドの把握に時間が掛かる
移動平均線はポピュラーなテクニカル分析の手法の一つで仮想通貨以外でも伝統的な株式相場や外国為替相場で使われています。
移動平均線は一定期間の平均価格を計算して一つの線にしたものです。
例えば上記の画像で使われている移動平均線は、デフォルト設定(7日間)である7日間の動きを一つの線で表しています。
※画像では赤色の線が7日間の移動平均線です。
移動平均線はその名の通り一定の期間の平均したデータを参考にしているので、今の相場が上昇トレンドなのか下降トレンドなのかの把握に適しています。
一方で直近のトレンドの把握には向いておらず、直近のトレンド転換のタイミングなどを把握するのに時間が掛かります。
仮想通貨の場合は25日移動平均線、200日移動平均線などを使う事が多いです。

俺はスイングトレードがメインなのでだから
75日移動平均線、200日移動平均線、300日移動平均線をよく使うぞ!
移動平均法の詳しい使い方は『BitMEX(ビットメックス)で移動平均線(SMA, EMA)を使いこなすコツやグランビルの法則について解説!』にてご説明しています。
移動平均線を使いこなすコツや有名な法則である『グランビルの法則』などをビットコインのチャートを使った実例にてご紹介しています。

指数移動平均線 (EMA)
名称 | 指数平滑移動平均線 |
別名 | EMA |
考案者 | 不明 |
分類 | トレンド系指標 |
指数移動平均線(Exponential Moving Average)とは、過去の値動きの平均をとるにあたって直近のデータを重視して移動平均線を作るテクニカル分析の方法です。
指数移動平均線によって作られた移動平均線には最近のトレンドを重視した上で分析を行えるという長所があります。
BitMEXで指数移動平均線を表示する方法
1. インジケーターボタンをクリックしてください。
2. 検索欄に『EMA』と入力して『Moving Average Exponential』をクリックすることでEMAを用いることができます。
指数移動平均法のメリット・デメリットと使い方
トレンドの転換点を把握しやすい
トレンドの方向性に敏感に反応してしまう
青色の線が指数移動平均線です。デフォルトの設定では9日間になっています。
単純移動平均線(SMA)は全てのデータを平等に扱う為、トレンド転換や新しいトレンドが発生したことを示すシグナルを発見するのに遅いと言う欠点がありました。この問題を改善する為に指数移動平均線(EMA)が誕生しました。
指数移動平均線は単純移動平均線よりもトレンドの転換をはやく見極める事が可能です。
一方で指数移動平均線は直近のトレンドに敏感に反応しがちです。そのため、正しいトレンドとは違う『ダマシ』と言われる動きに反応してしまいます。

初心者トレーダーはSMAを好み、上級者トレーダーはEMAが好きだと言われている!
単純移動平均線と指数移動平均線の詳しい使い方は『BitMEX(ビットメックス)で移動平均線(SMA, EMA)を使いこなすコツやグランビルの法則について解説!』にてご説明しています。
移動平均線を使いこなすコツや有名な法則である『グランビルの法則』などをビットコインのチャートを使った実例にてご紹介しています。

MACD(移動平均収束拡散手法)
名称 | MACD |
別名 | マックディー 移動平均収束拡散手法 |
考案者 | ジェラルド・アペル |
分類 | オシレーター系指標 |
MACD(Moving Average Convergence Divergence)は日本語に訳すと『移動平均収束拡散手法』と呼ばれています。
1979年にジェラルド・アペル氏によって開発されたテクニカル分析であり、初心者からプロトレーダーまで利用する人気のあるテクニカル指標の一つです。
日本語でMACDを読む場合は『マックディー』と読まれます。
BitMEXで移動平均収束拡散手法を表示する方法
1. インジケーターボタンをクリックしてください。
2. 検索欄に『MACD』と入力してください。検索結果に『MACD』が表示されるのでクリックしましょう。
移動平均収束拡散手法のメリット・デメリットと使い方
買いと売りのタイミングが分かりやすい
ヨコヨコで動く相場(レンジ相場・ボックス相場)に弱い
上記画像の赤枠で囲った部分が移動平均収束拡散手法になります。
移動平均収束拡散手法はトレンドが発生している時に初心者でも分かりやすい買いと売りのタイミングを教えてくれます。
上昇トレンドや下降トレンド中にどこが買いと売りのポイントなのか把握しやすいです。
一方で上げ下げの幅が少ないヨコヨコの相場(レンジ相場・ボックス相場)に弱いです。
トレンドの方向性がない時には他のインジケーターと組み合わせて使いましょう。
一目均衡表(Ichimoku)
名称 | 一目均衡表 |
別名 | Ichimoku |
考案者 | 一目山人(細田悟一) |
分類 | サイクル分析指標 |
一目均衡表は、細田悟一が1936年に発表したテクニカル分析の手法です。日本で生み出されたテクニカル分析であるにもかかわらず世界でも『Ichimoku』としてその名が知られています。当時、新聞社の商況部長を務めていた細田悟一は『一目山人』というペンネームで活動しており、そのペンネームから『一目均衡表』という名前がつけられました。
BitMEXで一目均衡表を表示する方法
1. インジケーターボタンをクリックしてください。
2. 検索欄に『ichimoku』と入力して『ichimoku Cloud』をクリックしてください。
一目均衡表のメリット・デメリット
相場全体の流れと転換期が分かる
使いこなすまでに時間が掛かる
一目均衡表とは買い手と売り手の均衡に基づいて考えられているテクニカル分析の手法です。
均衡が崩れると市場の流れは同じ方向に続いていくという考え方で市場を分析します。
一目均衡表はローソク足と5つの線(基準線, 転換線, 先行スパン1, 先行スパン2, 遅行スパン)で成り立っています。
1. 基準線 … 中期的な相場の方向性を示す
2. 転換線 … 短期的な相場の方向性を示す
3. 先行スパン1, 2 … 先行スパン1と2の線で雲を作成する
4. 遅行スパン … 終値を26日遅行させた線
複数の線を用いてチャートを分析する画期的な手法なのですが、とても奥が深く開発者本人の解説本は全七巻にも及んでいます。

一目均衡表を全て理解するのはとても難しい。
使いこなすには時間が掛かるぞ!
簡単な使い方を説明すると『転換点が基準線よりも上にあれば買い、下にあれば売り』です。
他には先行スパン1, 2を使って作られる抵抗体雲(雲)よりローソク足が上にあれば上昇相場、雲より下にあれば下落相場と考えます。
ローソク足が雲への突入や雲の中にある場合は今後相場が転換する可能性を示唆しています。
日足などの長い期間で一目均衡表を使うと、現在の相場をなんとなく理解することができ、今後の方向性を考察できます。
相対力指数(RSI)
名称 | RSI |
別名 | 相対力指数 |
考案者 | J・ウエルズ・ワイルダー |
分類 | オシレーター系指標 |
相対力指数(Relative Strength Index) とは相場の上昇と下降どちらの勢いがどのくらい強いかを分析する手法です。
相対力指数は50%を中心として0~100%の範囲で動きます。
上昇局面だと50%以上で動き、下落局面だと50%以下で動きます。
RSIが70%~80%以上であれば買われすぎ、RSIが20~30%以下であれば売られ過ぎと判断できます。
BitMEXで相対力指数を表示する方法
1. インジケーターボタンをクリックしてください。
2. 検索欄に『RSI』と入力して『Relative Strength Index』をクリックしてください。
相対力指数のメリット・デメリット
買いと売りのタイミングが分かりやすい
ヨコヨコで動く相場(レンジ相場・ボックス相場)に強い
勢いのある上昇相場や下落相場に弱い
上記の赤い枠の部分が相対力指数になります。
相対力指数は買いと売りのタイミングがシンプルで使いやすいテクニカル分析の手法です。
相対力指数が20~30%以下は買い、RSIが70~80%以上は売りのシグナルが発生していると見ることができます。
売りの勢いが強い = 買いシグナル
買いの勢いが強い = 売りシグナル
相対力指数を使った投資は『相場の下落局面で買い、上昇局面で売る』いわゆる逆張りの投資手法です。
相場がヨコヨコで動く相場(レンジ相場・ボックス相場)に強く、上昇と下落の転換点を狙います。
欠点としては上昇と下落に勢いがある相場に弱いです。
例えば、非常に強い上昇トレンドが発生してRSIが80%以上になっても価格が上昇し続ける場合があります。
同じ理由で非常に強い下落トレンドが発生してRSIが20%以下になっても価格が下落し続ける場合があります。
このような場合にはRSIが機能しない場合があります。

BTCはとんでもないトレンドが発生する場合がある!
トレンドに勢いがある時にはRSIは機能しないから注意しろ!
まとめ
今回はBitMEXのチャート・インジケーターの使い方ついて説明しました。
チャートやインジケーターは相場の状況を把握する上で非常に重要なツールです。
最初はどういうふうに使えばいいか分からない事もありますが、どんどん使って慣れていきましょう。
困ったらこの記事にコメントをしてくれるとお助けも可能です!
どんどん使いこなしてトレードを有利にしましょう。
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